65歳になって認知症予防、「天声人語」の手書き転記が効果的!

コロナ禍で外出自粛。4月1日から今日まで自宅中心で過ごしている。当然、テレビを見る時間が増えた。自分で生活のリズムを新しく作らないと乱れた生活になる。食生活も同様だ。ソファーに座ってテレビを見ていると口が寂しくなり、手がお菓子に向かう。知らないうちに体重が1キロ増える。

受身的な生活が続くと理由の分からないストレスが積もってくる。自発的に何かをやろうという気力が落ちる。このままではまずいと強く感じて、自発的に何かをしなければ認知症になるのではという不安が生まれてきた。仕事柄パソコンに向かってキーインプットで指を動かしている。

指を動かす作業は認知症予防になると聞いているのだが、今の状態に不安を覚えた。何か一番新鮮な刺激を脳に与えようと思い、「天声人語」の手書き転記をやることにした。インターネットビジネスを14年以上やっていると手書きをすることがほぼ無くなる。漢字を忘れて手書きが出来ないことが頻繁に起きる。これはまずい、まずいとずっと感じていた。

「天声人語」の手書きは今までにやったことがない。一度体験してどんな効果が体に起きるかを味わおうと決めた。

天声人語を手書きするメリット

「天声人語」は内容に含蓄がある。今のトレンドや問題などをよく取り上げられている。読みながら学ぶ点が多い。ある日、朝日新聞に1枚のチラシ広告があった。「天声人語」を手書きする練習ノート販売のチラシであった。1冊330円。このチラシを見て「天声人語」を手書き転記することに興味を持った。

「天声人語」を手書き転記する専用ノートブックを購入してやる必要は感じなかったので普通のノートに手書きを始めることにした。チラシでは受験生の学習用として勧めていた。小論文やエッセイ問題対策用に天声人語が参考になるということらしい。

65歳のシニアにとってはどうなんだろうか。新しい情報で知識をアップデートできるのでは。昔の知識や考え方は古くなっていく。天声人語を読みながら時代の変化を感じ取れる。

認知症予防

認知症で不安になるのは、60歳を過ぎた頃から物忘れが多くなって来たと感じ始めたからだ。家内に言われたことをすぐに忘れてしまうことも多い。老化現象だなと理解しているが色々と自分の生活環境を分析してみると若い頃と違って周りから脳を刺激するものが消えている事に気がついた。

外出すれば街中から色々な刺激が目から音から入ってくる。スターバックスに入れば店員と無駄話をする。動けば動くほど何らかの刺激が脳に伝わってくる。外を歩き回るだけで体を動かす刺激が脳に伝わる。コロナ禍で毎日外出していた行動がなくなった。脳に入ってくる刺激が確実に少なくなってきている。

何か自発的にやることはないかと思いながら「天声人語」の手書き転記に出会った。文字を手書きする動作が新鮮に感じた。今まで忘れていた感覚が戻ってきた感じがある。新鮮な感じが新しい刺激となって脳を活性化させる。文字を読み、意味を理解しながら、転記していく。時間にして20分ぐらいだ。

自発的に一つの作業に集中することはテレビを見る受身的な行動よりも新鮮な刺激を脳に与える。妻からは黙って転記するのではなく、声を出しながら転記をしたらと助言された。声を出して読み上げると読めない漢字が直ぐに見つかる。その度に漢字の読み方と意味を調べる。

例えば、こんな漢字がある。盤石(ばんじゃく)と読むのだが、ばんせきと読んでしまったら妻に間違いを指摘された。盤石という言葉は日常的に使うことが殆どない。何かを書くときぐらいしか無いので忘れやすい。もともと漢字に弱い私であるので読めない漢字が多い。

漢字や文章を学ぶ

「天声人語」は比較的優しい言葉で書かれているが、時々、知らない漢字に出会う。当然、意味も分からない。パソコンで読み方と意味を調べながら読み進んでいく。文章も手短で分かりやすい。短い文章であればあるほど何を言いたいのかが分かりやすい。新しい漢字と意味を学びながら「天声人語」の転記を続けると知らないうちに良い文章に慣れてくる。

良い文章を沢山転記するとその書き方が頭の中に自然としみてくる。ブログを書くときに「天声人語」の書き方を真似るようになる。漢字と平仮名の使い方にも変化が起きる。出来るだけ難しい漢字を使わないでかな漢字変換で表示された漢字をわざと平仮名にして使うようになる。 

漢字や文章は物まねすることで学ぶことが出来る。「天声人語」を物まねして書いていくうちに漢字と文章の書き方を身につけられる。知的生産の仕事をしているとどうしてもパソコン画面の中で読むということが多くなり、意識的に手を使って漢字や文章を学ぶということがなくなる。

良い文章を書くには良い文章を沢山読みながら物まねしていくのが近道のように感じる。

考える種の発見

「天声人語」で9月始業をテーマにしていた。文章の始まりが面白い。こんな出だしである。

「夏目漱石の小説『三四郎』の出だしは何度読んでもドキドキする。・・・」

学校の9月始業のトピックとどうつながるのかが全然わからない出だしである。 読み進んでいくと「・・・明治期の大学は西洋にならい、9月が学年の始まりだった。・・・」と展開する。更に読み進むとこんな事を発見する。「・・・実は今の始業時期は、旧日本軍の徴兵制に関わりがある。徴兵対象者の届け出の時期が9月から4月に変わり、徴兵猶予の資格を学生が得やすいようにと4月入学が広がっていった。・・・」

書かれている内容から今まで当たり前と思っていたことの背景が分かってくる。世の中の出来事は大きな変化があるときに当たり前のことがなぜ当たり前になったかの理由が解き明かされる。今まで考えたこと、疑問に思ったことがないことに目が行かされる。

65歳のシニアにとって「天声人語」の手書き転記はこんな面でメリットがたくさんある。

結論

朝日新聞の「天声人語」の手書き転記をする効果と期待は、こんなところにある。

  1. 手で文字を書くという作業が忘れかけた漢字を思い出させ、記憶を確かなものにする
  2. 文字を手で書く機会を増やせる
  3. 新しい刺激を脳に与える
  4. 「天声人語」の内容を自分なりに考える機会を得る

パソコンを長年使っていると手で文字を書くという機会がほとんど無くなる。漢字の書き順や書き方が曖昧になる。キーボードのキーインプット以外に指を使う作業が新しい刺激になって脳を活性化する。毎日「天声人語」を手書きで転記することで新しい文字や言い回しを学べる。