なぜ、高齢者は交通ルールを無視するのか?

80歳代の老人が自転車で信号機がある四つ角を走り去った。信号は赤であった。青信号で出てきた自動車にひかれそうになった。自動車はクラクションを鳴らしたのだが老人は見向きもせずに走り去った。この一部始終を私は見ていた。

この出来事を単純に交通ルール無視だけで片付けて良いのだろうか

自動車を運転する我が身であるが、この出来事から色々な事を学んだ。

老人が歩いていたら気を付けるしかない!

60歳を過ぎると身体能力が衰えてくる。目は老眼になり、緑内障や白内障が発症する。反射神経も鈍くなる。聴覚も悪くなる。若者と比較して体全体の機能が衰えてくる。年齢が、70歳、80歳になると不自由な身体で外出するせざるを得ない場合がある。遠くに買い出しに行くときは、自動車、バイク、自転車に乗って行くだろう。

足が不自由になると道を渡る時に近くの横断歩道を渡らないで目の前の道を渡る。横断歩道まで歩いて行くのが面倒だからだ。道路のわきを歩くときも道路にはみ出してトボトボと歩く。自動車の運転手は、怖くて横を追い越すのに躊躇する。交通ルールが分かっているのだが、それをあえて無視して自分の都合を優先してしまう。

交通ルールに従って自動車を運転している人にとっては、老人の交通ルール無視は怖くて怖くてどうしようもない

緑内障がひどくなると視野が狭くなる。視野が狭くなると信号機が見えずらくなる。意識して上を見ないと視野に信号機が入ってこない。緑内障は高齢者のほとんどに発症する。自転車、バイク、自動車などを運転している老人は、注意散漫であると信号を見落とす。さらに悪い事は、聴覚が衰えてクラクションや自動車のエンジン音が聞こえないことだ。

老人になればなるほど自分の体のコントロールが効かなくなる。そのため、自分の都合の良い行動をしてしまいがちになる。道を歩くときは、自転車、バイク、自動車が避けて通ってくれると思い込む。危険を避けてくれると勝手に思い込みがちになる。自分が自転車、バイク、自動車を運転する時は、そんなことを考えない。

自動車を運転しているときは、絶えず、高齢者に気を付けなければいけない。交通ルール無視が当たり前と思って危険予知レーダーを発し続けることだ。

これから増々老人が外にあふれ出てくる。元気な老人が増えているからだ。注意を怠ると事故を起こしてしまう。私は、前方に老人が歩いていたり、バイクに乗って走っていたりしていたら、スピードを緩めてちょっと大回りに追い越すことにしている。もう、私の頭には老人=交通ルール無視=危険とインプットされている。

左右を見ないで堂々と道を渡る老人。道路の真ん中を歩いている老人。横断歩道を渡らない老人。信号機を見ない老人。そんな老人たちに何度も遭遇している。エスカレーターの降り口で急に立ち止まる老人。慌てて、かわす。足腰が弱っている老人たちは、ちょっとした体の衝突で倒れて骨折をしてしまう。出来るだけ、老人たちから離れて歩く必要がある。

若者たちは、このような事を察して老人を見ていない。自分たちと同じ事が老人にもできると思っている。老人の体の不具合を想像できないからだ。駅の階段を降りるときは、視野が狭いため、足の力が弱いため、バランス感覚が悪くなっているため、階段わきにある手すりを持ちながらよろよろとゆっくり降りて行かざるを得ない。

老人を見たら、とにかく、気を付けて観察することが一番重要だと思う。

 

このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2018年12月現在で12年間、起業。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!ジャパンで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く予定。今の時代は、65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが。人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちだ。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。

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