シニアが喜ぶ4つのこと

若い人たちはシニアの心理やニーズを理解することが難しい。私、67歳でも70歳代、80歳代のシニアのことを心理的に理解できない場合が多い。でも、この4つことをシニアにしてあげれば、シニアは喜ぶ。

67歳のシニア男性として生活の中で失われていることは若者たちとの触れ合いである。世代が違う人達との交流が会社を卒業すると突然なくなる。若い世代の人からの情報が途切れてしまう。今、若者たちの間で何が流行しているのか、わからなくなる。

世代を超えた交流はシニアに新鮮な感覚を与えてくれる。特に若い女性との接点がゼロになる。若い女性を遠くから眺めるだけで会話もできない。老人ホームに入居している96歳の義父がこんな話をしてくれた。週に2回、お風呂に入るとき、若い女性介護士が体を洗ってくれると言う。その時が一番楽しいと言う。

彼にとって若い女性との触れ合いがお喋りをしながら体を洗われるときしか無い。老人ホームの入居者は平均年齢が80歳以上。20歳代、30歳代の若者は介護士になる。自分で動ける範囲が老人ホーム内だけであるからだ。

シニアを喜ばせるのに物やお金はいらない!

20歳代、30歳代の孫を喜ばせるならば、彼らが欲しい物やお金を上げれば良い。シニアに同じことをしても喜ばない。お金はあるに越したことがないが、生きていく上で食べて行けるだけのお金で十分であると私は感じ始めている。手元に100万円あっても買いたい物がない。

シニアになると老化の影響で今まで出来たことが出来なくなるという現象に見舞われる。典型的な例が自分の足で自由に行ける場所が少なくなることである。

自動車で外の世界を見せてあげる

今月、91歳になる義母を義父が入居している有料老人ホームに入居させた。90歳代の義父と義母は脚力が衰えて老人ホーム以外の場所に自分の足で出られない。彼らが住む世界は老人ホームの世界だけになっている。顔を合わせる人たちは老人ホームの入居者、介護士、面会人に限られる。

外に出て歩き回れるだけの健康と体力があれば、社会と自然の変化を感じられるのだが老人ホームの世界にはその刺激が少ない。彼らは外の世界を見たい、感じたい、味わいたいという欲求があるのだが、老人ホームの周りを歩くぐらいで終わってしまう。

私達夫婦は自動車で義父と義母を外の世界に連れ出して車窓から老人ホーム以外の世界を眺めてもらう機会を与えたいと思っている。自動車を降りて歩き回ることは難しいので車窓から現実社会の変化を味わってもらいたい。

老人ホームは隔離された社会である。自由に出入りができる元気で健康な老人であれば、老人ホームに入居する必要がない。隔離された世界から元いた世界を垣間見せる機会に価値がある。実家が売却されずに残っているならば、実家を見せてあげられる。

体の不自由な老夫婦を喜ばせるには彼らが自分で出来ないことをしてあげることである。それが一番喜ぶ。

若者がシニアの話し相手になる

若い人がシニアの話し(聞き)相手になる。お酒が好きなシニアならば、お酒を飲みながら話を聞く。シニアは若者たちと話したがっている。話をする内容は何でもよい。一緒に何か共通する事やお互いの背景など話をするという事に価値を見出す。若者たちと話をすることで自分たちの知らない今の若者たちの考え方、価値観、生活スタイルなどを学べるからだ。

シニアは若者に自分の人生経験から学んだことを話したがっている。何か自分の人生から若者に学んでほしいと思っている。そんな話を聞いてくれる若い者たちはシニアを喜ばせる。来月、義父と義母の3人の孫が老人ホームに面会に行く予定である。孫たちはすでに30歳前半の年齢である。義両親にとって孫たちとの会話は新鮮である。

若い人との会話だけで老人は若さのエネルギーを貰える。そんな機会を増やしてあげるだけで老人は喜ぶ。

若い女性と食事をしながら会話する機会

シニア男性ならば、若い女性と一緒に食事をする時間を持てるだけで大喜びする。シニア女性も同じである。若い男性と一緒に食事をしながら話をする時間が持てればそれだけで大喜びになる。

自分の息子や娘が社会人となって巣立っていくとシニアは若い人たちとの接点を失う。自分たちの周りにいる人はシニアだけになる。どこに行ってもシニア。年寄りになって行く自分の姿を感じながら、社会のメインストリームから外れて行く自分の存在を悲しく思っている。

若い人たちとの触れ合いは働いていなければほとんどない。街中を歩いている若い女性や男性を見ながら、彼らは何を夢見て生活をしているのだろうか、何を考えて生きているのだろうかと想像する。自分に無い若さが若者たちにある。若さに触れたい、近づきたいという欲求がシニアに自然と生まれてくる。

知人、友人を作る交流の機会

新しい友達を作る機会をたくさん与えること。シニアは積極的に出会いを求めないと交友関係が時間の経過に従って萎んで行く。古い知人、友人たちとの付き合いだけで新しい人たちとの交流が少ない。若者同様に老人が友達を作る場所が見えていない。

あそこに行けば、新しい人との出会いがあり、交友関係を広げられるという場所を知りたいと思っている。自分で動ける人と誰かの支援で動ける人とがある。誰かの紹介があると新しい交流の場が広がる。シニアも若者以上に出会いを求めている。

結論

高齢化社会が目に見えて顕著になっている。昼の横浜駅地下街を歩くと70歳以上の老人たちがリュックを背負って歩いている。歩く時に老人にぶつからないように注意するほど大勢のシニアが歩いている。シニアは何を求めて外出するのか。健康と刺激を求めているのだが、満たされない物が多い。

老人に成ればなるほどアクセスできない範囲が増えてくる。世代を超えた触れ合いなどは典型的な事例になる。シニア男性は若い女性との会話や食事などを夢見る。同じことがシニア女性にも言える。失われていく若さを若者たちから得たいと望んでいる。 

シニアを喜ばせるのに物やお金はいらない。老いから来る体の不自由さで出来ないことを代わりにやってあげるだけで喜ぶ。子供を外に連れ出すように老人を外に連れ出して時代の変化という刺激を味わってもらう。それが若い女性、男性ならば最高に喜ぶ。

 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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