リストラを宣告された社員の反応(ピンチとチャンス)

Yahoo JAPANで働いていた時、身売りをしてYahoo JAPANの子会社になった会社の社員がいた。当然、身売りをした会社で働いていた社員は、Yahoo JAPANで働き続けられる人とリストラされる人に別れる。普通ならば、身売りした会社は倒産していたのでその会社を受け入れてくれたYahoo JAPANはある意味では人助けをしたことになる。

でも、

助けられない社員も生まれる。Yahoo JAPANで必要とされない社員たちだ。この話は、もう、10数年前に起きたこと。 Yahoo JAPANでリストラされて喜んだ人と絶望を感じた人がいた。会社同士の合併でもリストラが起きる。2社を1社にすると必ず余剰員が発生するからどうしようもない。

最近は、コロナ禍で経営が立ち行かなくなり人員整理、会社売却、会社整理、倒産などで失業する人たちが溢れている。正社員で会社にしがみついていれば安心という時代は2020年を境に消えていってしまう。自己防衛するには会社からリストラ宣告を受けて喜ぶ人に成長せねばならない。

リストラされた中高年会社員がやるべき事は?

不幸にも会社の事情でリストラされた中高年の会社員は、人生の崖っぷちに立ったような気持になる。人生の中で必ず1度や2度そんな状況に直面するのが人生。私も起業で崖っぷちに何度も立った経験がある。今、こうしてビジネスを続けられているのは、ピンチはチャンス!!という言葉で救われているからだ。

これからの日本企業は大企業、中小企業関係なく社員が会社の事情でリストラされる機会が増えてくる。定年退職までずっと同じ会社で仕事ができる時代ではなくなったと私は思っている。会社員は、特に中高年の会社員はいつ会社からリストラ宣告を受けても動じない心の準備をしておいたほうが良い。その準備は、早ければ早いほど幸運の女神が微笑む。

リストラされた中高年会社員がやるべき事が2つある。

65歳以降に何をやれば良いのかと悩むシニア

会社の後輩や同僚が次々と退職して行っている。ある知人はリストラをされて、別の知人は65歳の定年退職で。彼らは、まだ、会社で働きたいと願っていたのだが、会社都合でや年齢でお役目ご苦労様となってしまった。

60歳が節目になって第二の人生を事前に考えているシニアはその計画を迷いなく実行すれば良い。会社員生活が長いと会社にぶら下がった人生が楽で仕方が無くなる。出来るだけ長くぶら下がって給与をもらいたいと考える人が多い。60歳はまだ若い。再就職先を探せば、または、現在の会社に居残って働けば取り合えずぶら下がった生活が続く。

65歳になると60歳の時とは違った年齢という大きな壁が前面に出てくる。会社は、65歳の人よりも60歳の人を雇用する。再就職は99%難しくなる。会社にぶら下がった生活を考え直す年齢だ

会社を卒業したシニアが一番喪失感を味わうのは、自分が誰であるかを表す名刺が無くなる事だ!今までの生活は○○○会社の誰々さんという顔があった。その顔が無くなった自分にショックを受ける。

失業、定年退職、リストラになった時、シニアは何を考える

私が参加している経営サロンという勉強会には、リストラ、失業、定年退職にあったシニアが集まっている。彼らの大部分は、個人事業主として起業している。年齢的に再就職が難しいからである。失業、リストラ、定年退職では、次の仕事を探すためのお金が提供される。そのお金が多いか、少ないかはあまり問題ではなく、他人の飯を食うのか、自分の飯を食うのかを決めることが重要だ。

私を含めて会社員は起業よりも転職や再就職を最初に求める。その希望がかなえられる年齢や経済状況であればそれで直面する問題は解決するが、根本的な問題の先送りである。

ピンチはチャンスである。

自分の仕事がなくなると・・・収入がなくなる

70歳で引退生活に入るのが本当に幸せか?

自営業者も70歳の声を聞き始めると仕事を辞めて引退生活に入る人が多い。会社員は、65歳で引退するが最近は70歳まで働こうとしている。私の知人(65歳)は、再就職先が見つからないために引退生活に入ったのだが、6ヶ月後にアルバイトをやり始めた。暇で苦しんでいたようだ。別にお金で困ってはいない知人である。

団塊世代の会社員は仕事が生き甲斐であった。それが尾を引いている。私の世代、60歳代は仕事以外のことに時間を投資している人がいる。本当はこんな事をやりたかったという元会社員たちだ。生活費を稼ぐために会社員になったシニアたちである。65歳で年金を受給し始めたら、学生時代に描いていた「夢」を実現させるために老後の時間を使い始める。

そんな人達は引退生活を待ち望んでいた。やりたい事が明確になっていて情熱を持って夢を追い始める事ができる。問題はやりたかった事が1年以内で終わってしまったりすることである。継続できなかったり、飽きてしまったり、色々な理由で仕事以上の物に成りえないことである。

好きな仕事で70歳を過ぎても働けるのが理想の老後ではないか。