老後の楽しみ方を見失ったシニアはどうするべきか?

人間は不思議な動物だ。意識を一つの事に集中すると難しい事が簡単に出来るようになる。目標を決めてそれを達成しようとする強い意志が集中力を増し、目標達成への糸口を探し続ける。諦めない心が働いて時間が経つのを忘れる。気が付いたら、目標が達成されていたという事が起きる。

未来予測は誰も出来ないが、強い思いがこうありたいという自分の人生を形作って行く。これは確かだ。

人生の目標と言うか、生きがいを見失ったシニアは多い。今までは、子供の教育と住宅ローンで一生懸命会社勤めをしてきた人生であったのだがそのお役目が終了した時点で自分を見失う。旅行、グルメだけでは、暇な時間は埋まらない。心を何かに没頭させる目標が必要になる。

自分を活動的にする、楽しめる目標を書き出す

明日から新年度が始まる。シニアの生活も影響する変化が起きてくる。年金生活で仕事から離れたシニアは自分の生活だけを考えるが、老化からくる肉体と精神の変化で戸惑いを覚える。残りの人生をもっと楽しく出来ないだろうか。貯めたお金をもっと有効に使うことが出来ないだろうかなど。何らかの目標を作らないと新しいことは始まらない。

大きな目標はいらない。小さな達成可能な目標であれば、何でも良い。私たちの心は、何かを達成した時に心地良い気分を味わう。それが何度も続くと人生に対してポジティブな姿勢と考えを持ち始める。

老化は楽を求め、新しいことに挑戦しなくなる

老化現象は、人生をアクティブにさせないで楽を求める姿勢を作り出す。楽に楽にを追い求めると、使える体と頭を使わなくなる。 使わない体と頭は、老化現象を進める。筋力を失い、認知症を促進する。老後の人生は、老化との戦いである。出来るだけ長く普通の生活を維持する「健康な体と精神」を作り上げなければならない。自分を甘やかせると老化現象に負ける。

老化現象に勝つ方法がある。気を若く持つ。積極的に何かに没頭する。喜びを生み出す目標を決めてそれを達成するために努力する。体は積極的に動き始め、動くたびに刺激的な情報や体験を味わう。

どんな目標を作るべきか?

本能に関係する欲求を満たす目標を考えてみる

  • あのレストランであの食事をしたいという食欲
  • 若い女性との会話を楽しみたいという異性への体験欲求
  • 性的な欲求解消方法を探す
  • 肥満を解消したい
  • 出っ張ったお腹を引っ込ませたい
  • スクワット運動を毎日1セット30回出来るようになりたい
  • 筋トレをする習慣を身に付けたい
  • タバコをやめたい
  • 酒を飲む量を50%減らしたい
  • 自分に合った遊び仲間をクラブや趣味の団体で見つけたい

一番達成する事が簡単な目標から行動を起こす

小さな目標一つづつ達成してい行くうちに新しい目標が生まれてくる。以前の目標よりも少し難しい目標になって行く。それらの目標の達成期間を1年間にすることで何をどうすればその時間内で達成できるかを考え始める。自主的に動き始めることで心も体も張りが作り出される。外出するにも目的がある外出になる。街を歩くにしても目的地に向かって足早に歩けるようになる。

何らかの目標を持って生きるシニア

どんなに経済的に余裕がある生活をしているシニアでも目が死んでいるシニアは不幸だ。時間を無駄にして楽しむべき命の時間を浪費している。そんなシニアは小さな目標を今から作ってみることである。それだけで体と心が未来に向かって踊りだす。

朝起きた時に「今日は何をしようか?」と思い始めたら、目標を失い始めている。やるべき事がある人ほど忙しいし、行動する。身体と脳は使わないと本来のパワーを発揮できなくなる。シニアはそれが生活に出て来やすい環境にいる。

94歳の義父が東京の自宅で一人生活をしている。いつ、ぽっくりと他界しておかしくない年齢である。彼は私達夫婦にこんな事を言っている。

「お金を沢山残すには老人ホームに入らないで普通の生活を自宅で送るほうが一番!他界するならば、病院でぽっくりと行きたいね!」

彼は年金だけで贅沢な生活が出来ている。一人の生活費は公共料金代、新聞代、電話代、食費、NHKテレビ受信代ぐらいしかない。外出できる足腰の筋力がないので買い物は食べる物とお酒だけ。毎月使わない年金が積もっていく。94年間も生き続ければ、累積の年金額も大きくなる。長生きするだけで年金長寿者になる。

自分が元気で長生きすれば子供家族に残せるお金が増えるので、それが今生きる目的になっているという。

結論

  • 未来予測は誰も出来ないが、強い思いがこうありたいという自分の人生を形作って行く
  • 心を何かに没頭させる目標が必要になる
  • 身近な欲求をリストして一番達成する事が簡単なアイテムから目標を作りだす