自分の老後を想像した事があるだろうか。50歳代になれば、自分の老後生活をどのようにしたら良いかを考える機会が増える。書店に行けば、自然と老後の生活についての本に目が行くようになる。会社を離れた老後の生活は、未知の世界だ。人それぞれ違った生活が待っている。老後の不安に対してどのようなリスク対策を取るべきか。雑誌や本ではお金、お金、お金だ。
色々なリスクが自分の老後に生まれて来る!老後のリスク対策を今から準備することで多くの問題を解決できる。
今うちに老後のリスク対策を準備する!
定年退職が60歳から65歳に引き延ばされてきている。この傾向は徐々に現実の社会制度として日本企業に定着するだろう。正社員としてではなく、1年更新の非正社員として。A.I.(人工知能)とロボットがこれから人間の仕事を代わりにやり始める。大企業であればあるほど、A.I.とロボットを使って人件費を抑え始める。
定年退職まで仕事が維持できる人間は少なくなるだろう。多くは、失業する。この20年以内に自分たちの生活の中にA.I.とロボットが根付いてくる。A.I.とロボットは生産性を向上させるが、その富は富裕層に行く。格差は今以上に開く。そんな社会がこれから来ようとしている。
年金も政府が管理する物ではなく、個人の責任で運用して老後の資金にするのが当たり前になるだろう。個人年金制度がある時点に生まれて来る。私は、自分の医療保険を自分の銀行口座に毎月積み立てている。何か病気になった時は、自分で積み立てた銀行口座のお金で支払いをする。60歳を過ぎたら医療保険はいらない。自分で作れば良い。これと同じだ。お金は、人生の保険である!
誰もが知っている、予期している国民年金の額は将来減少して行くという事実。現在、国民年金は65歳から支給されるが70歳になる可能性が高い。そうなると60歳代のシニアは、何らかの仕事を見つけて、または、作り出して生活費を稼ぐ事になる。60歳から70歳の10年間をどのようにして生き抜くかが問題だ。
第三者による雇用(会社に勤める)は、65歳以降には期待できない現実がある。安価な労働力として使い捨てになる可能性が高い。A.I.やロボットを導入できない会社がシニア労働者の弱みを突いて安価な労働力として使う。この事は、一寸考えてみれば予測できる事だ。
付加価値が高い仕事をするシニアは、自分でお金を稼ぐ仕事を作る。第三者による雇用を求めない。法人企業は、シニアを雇用する時にその人物の専門性と経験年数を問い始める。若い労働者に取って代われない専門性は長年の経験と知識に裏付けられるからだ。ただの労働力だけではシニアを雇わない。
シニアが直面する老後のリスクと対策準備
- A.I.とロボットがシニアの仕事を取っていく。単純な労働はシニアに依頼するよりはA.I.とロボットにやらせた方が正確で安いと企業は判断する。
- 国民年金の支給年齢は65歳から70歳に延びて、金額も徐々に減額されていく。
- 企業による定年延長は不安定な雇用になる。
- だだの労働力から専門性の高い労働力としてシニアを求める。
- 自分で健康寿命を延ばす努力をしないと社会のセイフティネットから落ちる。
- 生活保護では生活が出来ない環境が生まれる。格差が今以上に広がる。
- 老化により自分の体に不調を来たし、仕事をしたくても出来なくなるリスクが高まる。
5年から10年以内にこれらのリスクは現実の物となると私は思っている。そのため、今できる事、今対策が準備できる事をやり始めている。
自分で稼げる仕事を作り出すための試行錯誤を始める。市場ニーズは生活をしている私たちが作り出している。そのニーズは絶えず変化している。シニアである自分が困っている事が明確に分かっているならば、それを解決できるソリューションを作り出せればそれが新しい仕事になる。 新しい仕事は、今、または、将来自分が困る事を解決するソリューションにある。
年齢が65歳を過ぎても第三者による雇用を維持できる人間になるには、最低でも若い人たちが労働環境で使っている文明の利器を理解して使いこなせる必要がある。若い人たちとのコミュニケーションが出来なくなるとシニアに仕事は与えられない。時代を反映する文明の利器は若い人が働く上で使うツールになっている。
75歳以上になれば体も壊れてくる。壊れかけている体でもお金を稼げる仕組みを考え出してその下準備をする。今それをやっている。体が不自由でなく動かせるならば、動かしてお金を稼ぎ、その間に体を使わないでもお金を稼げる仕組みに別途稼がせる。お金を稼ぐビジネスチャンネルを複数持つ事が今後の老後生活を助ける。体と気力があるうちに色々な試行錯誤をする。
これが老後の対策になる。