「せん妄」という病気を知ったのは、義母が救急病院に入院したときであった。自宅で転び、頭を切ったために入院した。頭の傷を縫って入院生活を始めた翌日から訳の分からない内容を話し出したり、亡くなった家族や知人がお見舞いに来たとか、時間感覚が狂っている話をする。
せん妄とは、高齢者に多く発症する一種の意識精神障害。症状が認知症と似ていますが、せん妄は突然発症し、数時間から数週間にわたり症状が継続します。症状が時間とともに変化するのもせん妄の特徴です。
(東京ミッドタウンクリニック)東京ミッドタウンクリニック)
その症状が日増しに悪化してきたので周りの看護婦や医師がせん妄か認知症かのどちらかではと心配し始めた。病院側から自宅に帰って見慣れた環境で療養したほうが良くなると助言してくれた。年末であったのでスタッフ不足を危惧して自宅療養が出来る患者さんを先に帰宅させていた。
医師によるとせん妄状態は、見慣れた環境に戻れば1,2週間後に消えてなくなるという。