65歳の私の目から見て、老人の不思議な行動が目立つ。これは飽くまでも個人的な印象である。良くテレビのニュースに登場する台風の時に河川の様子を見に行く老人。そして、川に吸い込まれて亡くなる事故。いつも、なぜ台風の時に老人が川の様子をわざわざ見に行く必要があるのだろうかと不思議に思っている。
私の結論は、それが運命であるということ。普通の精神状態ならば、危ないと思うのにその感覚が何処かに行ってしまう状態が老人に起きたのではないか。川に呼ばれて他界する老人は多い。これは一つの例である。
老人という年齢に達すると自分の死期を感じやすくなる。どんな形にしろ、誰にでもやってくる運命である。良い、悪いとい倫理感覚ではなく自然の真理である。老人に成ってみないと分からないことがたくさんある。65歳は、まだ、老人とは言えないが徐々に分からないことが目に付くようになる。