老いは知らないうちに気付かせられる。自分自身が気が付くのは、同年代の知人が他界したり、病気で大手術を受けたりした事を知ったときだ。成人病と言われる病気で持病を持っていた知人が突然他界する。40歳代、50歳代では、事故で他界する事は聞くが病気で亡くなる人は非常に少なかった。
歳を取るということは、今まで生きていた友人、知人の誰かが段々と他界していく事を知るということかもしれない。人の運命は分からないが、60歳を過ぎればそんな人達が身近にいるようになる。何時かは自分の身にも起きることだが。
私は、70歳になった時に第1回目の遺言状を書こうと思う。1年毎に書いた内容を確認して変更がなければそのままにする。70歳代は、大病にかかり他界して行く人が多くなる年代だからだ。
70歳を越えたら、自分の健康状態に注意する
肉体は、加齢により弱い部位から病魔に襲われる。肉体を粗末に扱って生きて来たシニアは、70歳過ぎにその悪影響を知る。糖尿病予備軍と言われる人が多くなる。好きな食べ物を食べ過ぎたり、お酒を伸び過ぎたりする生活が続くと肥満体質になる。
定期的に運動をしていないシニアは、脂肪を体に蓄えやすくなる。中性脂肪が多くなり、内脂肪になる。加齢で消費するカロリーが少なくなるため、普通に今までと同じ量の食事をしていてもカロリー過多になる。
自分の健康に気を使うシニアは、食事と運動に時間とお金を使い始める。60歳代にそれを始めれば、70歳代になった時にこの結果が出る。毎年人間ドックを受けているシニアならば、人間ドックの結果を見てそれが分かる。
ガンで亡くなる知人もいる。ガンは糖尿病と違って予測しがたい病気だ。早期発見早期治療でないと治らない。自分の健康を意識した生活が70歳以降は必須になる。
一度大病をするとその人の生活が180度変わる
タバコや酒を止めてスポーツジムに定期的に通い始める。食べる料理も栄養バランスを意識して偏った食事をしなくなる。食事と運動が生活の中心になり優先順位がNo.1になる。長生きしたいという欲が自分の生活を変える。この変化は、誰にでも起きるはずだ。命を大切にしたいと思うからである。
普通の生活を死ぬまでしたいと思っている高齢者は多い。現実は、そのような生活が出来る老人は限られている。多くの老人は、足腰の筋肉が衰えて歩けなくなり、老人ホームでの生活になる。普通の生活が出来ている老人は、食事と運動を意識した生活をしてきた老人が多い。
70歳で健康意識を持ち始めるよりも60歳代に健康意識を持ち、生活習慣を変えるのが断然良い。良い生活習慣は、時間をかけて作り出すほうが負担が少ない。一つずつ体に良い習慣を身につけていく。その結果が70歳過ぎに現れる。そのきっかけは多くのシニアが言っている、「大病をして健康の大切さを知る」ということである。
具体的に何をすれば良いのか?
まずは、体を鍛える運動習慣を始めることだ。定期的な運動を始めると食欲が増える。その後に栄養バランスが良い食事を始めるのがやりやすい。緑黄色野菜、果物、肉、魚、豆類などを多く取り、御飯の量を少なめにする。
タンパク質を多く摂る食事を意識することで失われて行く筋肉を維持、成長させることが出来る。口に入れる量が少なくなると自然に生命エネルギーが減少する。「良く食べる人は長生きをする」、これは実証されている。私の義父は96歳だが、食欲旺盛である。何でも食べる。旬な食べ物、果物、野菜、魚などいつも季節にあった食べ物を味わっている。
- 体を鍛えて足腰の筋肉の損失と衰えを防ぐ
- タンパク質を多く取り、食事で取り難いカルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミン類を健康食品で取る
- 旬な食べ物を楽しむ
健康な体を維持できなければ、残りの人生も楽しめない。
結論
- 歳を取るということは、今まで生きていた友人、知人の誰かが段々と他界していく事を知るということかもしれない。
- 自分の健康に気を使うシニアは、食事と運動に時間とお金を使い始める。
- 健康な体を維持できなければ、残りの人生も楽しめない。