シニアの男性は、65歳以降をどのような人生にするかで余生の楽しみ方が変わる。経済的な制約はあるかもしれないが、自分の時間を自由に使える身分になる。もう一度、大学に戻って別の学問を学びたいと思えば「学びの道」に入れる。定年退職と同時に離婚をしてしまったシニアは、「新しい人生のパートナーを捜す道」もある。65歳からはキャリアパスがなくなる。終活の道を自分で作っていく必要がある。
誰も教えてくれない「終活の道」をどう作るか!
「終わる」の”終”と、「活動」の”活”と書いて、「終活(しゅうかつ)」。 今、話題の言葉なので、ご存知の方も多いと思います。終活とは、平成21年に週刊朝日が造った言葉で、当初は葬儀や墓など人生の終焉に向けての事前準備のことでしたが、、現在では「人生のエンディングを考えることを通じて”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動」(引用先:終活フェスタ)
残りの人生が80歳まで15年間ある65歳のシニアは、15年間という時間を悔いのないようにしたいと思うはずだ。15年間健康で普通の生活が出来る身体であれば良いが、老化はそれを許さない。個人差があるが、一般的に色々な部分で身体に障害が起きる。
視力(白内障、緑内障、老眼、近眼など)、聴力(老人性難聴など)、バランス感覚などは、年齢につれて誰もが老化を感じ始める。それら以外に持病を持ち始める。糖尿病、腰痛、成人病などだ。若い時と違って神様から借りた肉体が思うように動かせなくなる。
80歳になるまでに予期もしない出来事が自分の身体に起きてくる。そのマイナス要素を含めて終活をどのようにしたいかを自分なりに考える年齢が65歳である。
隣百姓的な終活の道はない。自分に合った終活の道を作るしかない。終活が何歳で終わるかは誰も分からないが、自分の人生の終わりを想定してその時間内でこの世界を今以上に楽しむ事を考える。
会社員の頃は、社会的にキャリアパスが事前情報として広まっていた。そのキャリアパスも社会的に65歳で終わるようになっている。自営をされている方は、このキャリアパスには該当しない。多くの会社員は、65歳を迎えて次のキャリアパスの情報を入手出来ていないためだ。入手出来ないのは、次のキャリアパスがないからである。
社会的なキャリアパスから自分独自の終活の道に乗り換えるには、一度、今までの自分の人生価値観を見直す必要がある。自分の人生価値観を見直すと言ってもどこから始めたら良いか迷う。以下の質問に答えてみて頂きたい。
1.一番大事な事は何ですか?
2.人生を終わる前に何を体験したいですか?
3.病気で病院や介護施設で生活を始める前までにやっておきたい事は何ですか?
人生の終着駅に辿り着く前までに何を味わえたいかが分かれば、それが終活パスのマイルストーンになる。すぐに求めるものが得られないので得られるために何をすべきかが見えてくる。それを終活パスの中で組み立てれば、残りの人生を充実できる。
つまり、
やりたい事、感じたい事、成し遂げたい事を80歳になるまでに楽しめるよう計画をたてることだ。計画が出来れば、後は実行するのみだ。実行しても思った通りに行かないのが人生だ。キャリアパスも同じだ。描いていたようなキャリアパスに成らない。
でも、
余生を目的なく貴重な時間を無駄に使う人生にはならない。