定年退職後の61歳仕事探し:すぐに働ける仕事はないか?

定年退職して1年が過ぎると仕事を真剣に探し始めるシニアが多い。1年間、好きな事をして自由な時間を過ごしてきたが、いつまでも遊んではいられないという気分になる。ハローワークに出向いて仕事探しのイロハを学ぶ。60歳を過ぎた人材募集が少ないのに気がつく。

 何度も応募しても書類選考で落とされる経験をする。面接まで行っても感触は良くない。職探しをするのが苦痛に感じ始める。直ぐに仕事が見つかるのではないかと期待していたが、現実は違った。

このままでは、お金だけが出て行く。65歳まであと4年がある。ちょっと、長い。直ぐにでも働ける元気と健康と時間があるのに社会はそれを拾い上げてくれない。

こんな経験をしている61歳以降のシニアが多いのではないか。働けるのに働く口が見つからないというジレンマだ

お金を優先するならば、・・・

一般的に言われることは、過去の業務歴をリセットして第二新卒としてシニアは仕事を探すことだ。新卒は、仕事が何であるかの経験値がない。シニアも同様に知らない分野の仕事に挑戦するしか無い。お金を直ぐに稼ぎたかったら、すぐに雇用してくれる仕事に挑戦してみることだ。

今、人材不足で猫の手も借りたいくらい求人をしている業界がある。

  1. 介護業界
  2. 飲食業界
  3. 建設、警備業界
  4. IT業界

これらの分野で募集されている仕事に応募してみることだ。需要と供給のバランスが崩れているので61歳のシニアでも採用される。後は、自分自身が新しい分野での仕事に耐えられるかどうかだ。経験値がない仕事であればあるほど学ばなければ続かない。何も学ばないでも仕事ができるような仕事は、体力勝負だ。

4のIT業界と言っても幅がある。パソコンを使えない人は、書類審査で落ちるのは確実である。最低でもパソコンの取扱、使い方ぐらいは知らないとIT業界の仕事に有りつけない。

3の建設、警備業界の仕事は、ガッテン系であるので体力勝負だ。工事現場の警備や交通整理など1日中立って仕事をすることになる。体力に自信がないと1週間も持たないかもしれない。 

飲食業界も介護業界も慣れるまで学ぶべきことが多い。会社で事務系の仕事をしていた人は、勝手が違うことに気がつくはずだ。飲食業界は、厨房か、お客対応だ。接客業務に慣れている人は、入りやすい。ファストフード店では、短時間に効率よくお客対応をする必要がある。要領が良くないと怒られる。

介護業界は、老人ホームの入居者の支援業務が主になる。おむつの取り替え、入浴支援、話し相手、見回りや点検など非日常の仕事が多い。将来の自分の姿がそこにある。介護の世界を今から学んでおくと自分の老後の生活を計画する上で参考になる。自分の両親を介護施設に入れるならば、どんな施設が良いかも分かってくる。

需要が大きくて、供給が少ない(成り手がやってこない)業界は、すぐにお金になる仕事で溢れている。

ただ、

誰もが争うようにそのような仕事をやりたがらない。3K(汚い、キツイ、危険)の要素が仕事に含まれているからだ。2020年の東京オリンピックに向けて警備の人材が不足する。今から警備業界で仕事を経験すれば、65歳以降も警備分野で働けるだろう。需要がピークになる前に入るとやりがいがある経験をする。

3Kと呼ばれない仕事を探すのは、競争が激しすぎる。年齢で弾き飛ばされる。年齢にあった仕事を探すしか無い。どっちみち、頭を使う仕事か、体を使う仕事のどちらかしか無い。自分の売りでよりよい条件で働ける仕事を探すしか道はない。

この記事「61歳仕事探し:すぐに働ける仕事はないか?」のポイントは、

  • 過去の業務歴をリセットして第二新卒としてシニアは仕事を探すことだ。
  • 需要が大きくて、供給が少ない(成り手がやってこない)業界は、すぐにお金になる仕事で溢れている。
  • 介護業界、飲食業界、建設や警備業界、IT業界などは需要と供給がアンバランスだ。