生活習慣病と言う病気を意識し始めたのは、60歳を過ぎて人間ドックを受けた時だ。あなたはメタボ予備軍であると検査結果レポートに書かれていた。お腹周りの数字がメタボ予備軍の範囲にあった。その他の健康診断の数値は問題がなかった。
生活習慣病は、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活関連で発症する疾患である。シニアの多くは、肥満から来る糖尿病になりやすい。長年の食習慣と運動不足に加齢が加わって基礎代謝が落ちて余分な脂肪が体に付き始める。
生活習慣病を改善するには、今までの生活習慣を意識して是正して行くしかない。
新しい生活習慣を作り出す事で生活習慣病だけでなく老化にも対抗できる!
典型的な老化現象は、筋力低下である。体の筋肉量が加齢や生活習慣に従って激減して行く。定年退職を迎える60歳以降の人は、今までと違って会社と自宅を通勤する運動習慣が無くなる。食事の量はあまり変わらず、通勤で発生するカロリー消費が無くなるため必要以上のカロリーを取り過ぎ始める。
その結果、肥満が進行する。
肥満は糖尿病の入り口だ。太りながら歳を取って行くとある年齢で自分の足で動けなくなる。足の筋力が体重を支えきれなくなり、普通の人以上に立っていられなくなる。こうなると健康障害が生まれる。
老化は、自分の生活の中で生まれてくる。活動的な生活を続けているシニアならば、食習慣さえ間違っていなければ肥満にならない。必要以上のカロリーを取らなければ余分な脂肪は体に積もって行かない。
ただ、
加齢により基礎代謝量は減って行く。基礎代謝量を増やしていけば、余分な脂肪は熱となって燃焼する。その意味合いで自分に合った食習慣と運動習慣が老化対策に有効だ。
基礎代謝を繰り返しながら私たち人間は生命を維持している。古くなった細胞を新しい細胞に入れ替える新陳代謝が機能しなくなると死がやってくる。その前に健康障害が起きる。
老化は、新陳代謝の活動を鈍くさせ健康障害を起こしやすくる。
60歳から70歳の間に新しい生活の中で自分の体に合った食習慣と運動習慣を身に付けられれば、生活習慣病になるリスクが減る。自分の体の新陳代謝を活発にするエネルギー源と運動を意識した生活のリズムを再構築できれば、老化に対抗できる。
定期的な運動をしていると若々しい姿勢を維持できる。運動をしていない老人は、背中が丸くなり昔ながらの老人のイメージになる。70歳になっても、80歳になっても背筋が伸びて普通に歩いている老人を見ると若々しい。老人の若さは、見た目から入るからだ。背筋を伸ばして速足で歩いている老人の姿を見れば、90歳が70歳に見える。
自分の努力で老化に対抗するには、食生活と運動習慣で戦うしかない。
定期的な運動を続けることで基礎代謝量を増やし、エネルギーの源である食べ物をしっかり食べ始められる。老人になると食べる量が減ると言われる。運動による消費カロリーが減るからだ。運動をして筋肉を鍛えれば、体が自然とエネルギーを求める。そうすると新陳代謝も増えてくる。
私の頭には、新陳代謝が活発になる=若くなるというフォーミュラが浮かんでいる。体の筋力が増えれば、自分の体重を負担なく自由に動かせる。老人は、自分の体を自由に動かせるだけの筋力を維持できていないため、動きが鈍くなる。
年配の女優や俳優は、体を鍛え続けている。自分の体を自由に動かせなくなったら廃業だからだ。老化に対抗するには、体を鍛え続けるしか私たちの日常生活で出来る事はない。