老人は壊れていく

broken arrow

駅の改札口を出て近くのコンビニの入り口を見たら、人が並んでいる。80歳ぐらいの老人が傘を傘用ビニールに入れようとしている。入り口が狭いためコンビニに入るには老人を押しのけて行くしかない。その老人の動作がのろい。ビニール袋に傘の端を入れるのがなかなか出来ない。

老人は壊れていく。 

動作が鈍くなり動きのコントロールが上手く出来ない体!

老人は、今やっていることにだけに気が行っている。そのため、周りでコンビニに入ろうと待っている人たちの事が目に入らない。シニアを敬いながら、老人を避けながら一人一人コンビニに順番で入って行く。

確かに、80歳を越えれば筋肉も衰えて動作も鈍くなる。視覚機能も衰える。普通の人間として当たり前に出来る事が老化による機能低下で出来なくなっている。

61歳の私ではあるが、その老人の姿を見て、「いつか、私もあの老人のように自分の体をコントロールできなくなるかもしれない!」

自分の体をコントロールするには、体の筋肉を衰えさせない筋力運動をするしかない。足の筋肉は最も重要だ。動くには足の筋肉が機能しないと何も出来ない。視覚機能は神経に関係するのでどうしようもないが、動きをスムーズにするには体を動かす筋肉しかない。

老人になると言うことは、壊れた家電のようになると言うことなのか。

老化現象は、歳を取るに従って体のいたる部分に現われてくる。顔には、シミやイボが出てくる。顔の皮膚の色も黒くなる。顔はいつも紫外線を浴びている。男性は女性と違って肌に気をつかわない。

膝の痛みが階段を降りる時に出てきたり、手の指の一部がばね指になったり、腰痛は慢性化したりする。体のバランス感覚も鈍くなり、片足で立っていることが難しくなる。階段を2~3階上がっただけで息が後で上がってくる。体の耐久力が低下する。

緑内障や白内障になる。耳も遠くなる。自然と声が大きくなる。近くの老人を観察してみれば、どれも身近に感じるだろう。誰もが老人になり多から少なかれ老人特有の老化現象を目撃する。

自分が老人になっていく年齢であるため、駅の階段を降りていく老人や地下街を歩いている老人に自然と目が行く。普通の人のような動きをしている老人は少ない。動作が遅い。何か体に不具合があるような行動を見かける。肉体的な老化だけでなく精神面でも問題がある老人も多い。

電車の中で大声で独り言を言っている、あたかも誰かに話をしているかのように。誰もが振り向くが皆壊れた老人だという顔をして目を背ける。 

孤独な世界に長くいる老人は、会話をする相手がいない。そのため、自分の世界に入り込んでその世界に見える人に話をしているのだ。一種の精神障害だ。精神的な障害は、治しにくい。肉体的な障害で筋肉に関係する物は、対応しやすい。筋肉は、3ヶ月間で全て入れ替わる。筋肉に負荷をかけた運動を継続すれば、筋肉を戻ってくる。

神経の不具合や老化は対応できないが、肉体ならばリハビリと同じで努力すれば改善される。80歳の老人も筋肉が衰えて行っていると言うことは分かってもそれを改善できるとは思っていないのかもしれない。

壊れていく老人を毎日見ている。街を歩けば壊れて行っている老人に出会う。

このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2018年12月現在で12年間、起業。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!ジャパンで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く予定。今の時代は、65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが。人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちだ。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。

© 2016 Goyat. All Rights Reserved.