年金額だけで幸せ、不幸せを感じるべきか?

新聞の声のコラムやインターネットニュース記事などに年金が少ないので生活苦を抱えて生きるのが嫌になった。そんな内容の記事があった。人はそれぞれの事情で老後の生活に困ることがある。その一つが、年金額が少ないために生活が成り立たないことである。

私は、老後の生活で年金額で幸せがどうのこうのと考えるのは短絡的であると思っている。年金の額が多くても、不幸せな老後を過ごす人が多い。残りの人生をどのように過ごしても最終到着駅は誰も一緒になる。お金が有る、無い、多い、少ないで何も変わらない。

お金を使って楽しい時間を過ごせる老人は幸せである。その前提条件は普通の生活が出来る健康な体である。健康障害を抱えた老人はお金を使っても楽しめない。お金で健康が買えないからだ。元公務員は手厚い年金が支給されるから幸せだなんて言っている老人は現実を知らない。世の中は年金で回っていない。ひがみに私は聞こえる。

年金額が少ない人は、事前にそれを知っている。知っているならば、年金以外の収入で補う準備をすれば問題を回避できる。それが出来ていなくて文句を言っている老人たちは、考えものである。事情でそれも出来ない人たちもいるだろうが、原則、自分の人生は自分で何とかするしかない。

人生は不思議である。貧乏な人でも幸せな人生を送っているからだ。大金持ちでも惨めな人生を送る人が多い。自分の人生は自分の状況をどう感じてどうしているかで決まる。

老後の生活で幸せを感じる時、年金が多い、少ないで考えるのか!

65歳を過ぎると自分が頂ける年金額が分かる。年金事務所に行って年金受け取りの手続きをする時に正確な受給年金額が知らされる。知らされた年金額に驚く。期待していたよりも少ない。この金額では老後の生活が出来ないと悲観する。国民年金だけの自営業者やフリーランスは、その職業を選んだ時点で国民年金以外の年金を自分で準備する必要がある。

国民年金だけでは生活が出来ないと事前に理解しているからだ。専業主婦の妻たちも同様だ。夫が他界すれば、夫の年金は無くなり、少しばかりの遺族年金と自分の国民年金だけで生活する事になる。

多くの老女が働き続けているのは老後の生活資金が年金だけで足りないからだ。それだからそんな老人たちは不幸せかと言えばそうともいえない。

年金が多いから幸せ?

老後の生活は、年金の額で幸せが決まらない。年金が足りなければ、アルバイトをして働くしかない。お金を稼ぐ活動をしない限り問題は解決しない。働けない体であるならば、家族や親せきのお世話になるしかない。それも難しければ、行政に頼るしかない。行政もだめならば、生活苦の老人を助けるNPO団体を探す。それでもだめならば、神に身を委ねるしかない。

現実は、老後の生活を不幸にする問題が沢山ある。お金では解決できない問題だらけだ。認知症、生活習慣病、オレオレ詐欺、毎日が日曜日による精神的な苦痛などだ。

元気にアルバイトをしてお金を稼いでいる老人は、体が健康でないとできない。お金が少ないかもしれないが食べて行ければそれで幸せと言う感覚になる。

年金が少ないから貧乏?

年金が少ないという事が事前に分かっている人が多いはずなのだが。そんな人は、老後の収入を補てんするために貯蓄と仕事作りに残された時間を投資する必要がある。少なくとも65歳になれば、年金受給のための手続きが始まる。老後の安心のために老後の貯蓄が出来ていない人は、65歳になってからでも遅くないから仕事を見つけて老後の生活資金を貯める事である。

国民年金だけの収入では生活が出来ない。少なくとも都会では出来ない。

老後の貧困を幸せに変えるには、老人でもお金を稼げることを考えて試行錯誤をすることだ。取り合えず、アルバイトをして日銭を稼ぐ道を確保する。アルバイトやパートで日銭を稼いでいられるときに年齢や老化に関係なくお金を稼ぐ方法を作り出す事だ。

貧乏であっても何か目的を持って生きて行こうとする人は、生き生きとしている。生きる目的があるからだ。生き甲斐を見出せなくて認知症になって老人ホームで死んで行く老人よりはましであると私は思っている。

年金が少ないから積極的に社会の中に入って行って現実の世界とつながって生き続ける老人は、見方を変えれば幸せである。

お金が多い、少ないよりも普通の生活が維持できる健康な体ではないか!

老後の幸せは、「普通の生活が維持できる健康な体」にある。年金が多い、少ないに関係なく普通の生活が維持できる健康な体さえあれば幸せを感じ続けられる。元公務員で年金収入だけで老後の生活が成り立つ人であっても普通の生活が出来ない体になったら、お金で普通の生活を買えない。

年金が多い人も少ない人も健康寿命が長い人を羨ましく思う。健康な体をお金で買える時代になっていない。その意味でお金は無意味である。

老後の生活で一番重要な事は、「体が資本」であるという事だ。貧乏でも健康な体を維持できている老人は、それだけで幸せである。

結論

  •  老人になると人生の価値観が変わる。お金の価値が落ちて行き、体の健康維持が上昇する。自分の体の健康を維持するには、日頃の生活習慣に依存する。定期的な運動と栄養バランスが取れた食事、そして、生き甲斐を感じる事が有れば、お金(年金収入額)に縛られない生活が出来る。
  • 老後の価値観は、「普通の生活が維持できる健康な体」にある。

 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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