老人になる自分を見ながら老後の生活を考える

アラハンという言葉が流行っている。アランドハンドレッド(Around hundred)の略だ。100歳以上のシニアが6万人以上いるという。過去最高の人数だ。長生きしている老人がこれからもっともっと増えてくる。100歳以上のシニアの内90%が女性。男性はやはり女性ほど長生きできない。

70歳、80歳以上のシニアが何を考え何を人生に求めようとしているのか知られていない。インターネットで情報発信ができれば老人たちの心の中がわかるのだが、インターネットは使えない。老人には難しすぎる。65歳の私はインターネットビジネスをしているのでブログで老人になっていく自分の姿や経験を伝えられる。

65歳を過ぎると前期高齢者というレッテルが公式に貼られる。年金受給が始まる年齢である。もう働かないで年金生活を楽しんでねと政府から伝えられる年齢でもあるが、世の中はそう簡単ではない。年金収入だけでは生活が回らないシニアが多い。シニアはこれからも働き続けないと日本の経済は回らなくなる。

私はそう感じている。70歳代、80歳代の人生の先輩方はどう思っているかは分からない。老人になると、どんな生活になるのだろうかといつも疑問に思っている。65歳の人間は初老であり、体力も気力も若い。若い者たちは65歳の私の心境を理解できないでいる。60歳を過ぎると老いの程度で個人差がすごく出てくる。それに伴い心の中も生活も変わって行く。

老人の心の中はどうなっているの?健康、健康、健康を願っている

私はまだ65歳なので80歳以上の老人の心がわからない。70歳代のシニアぐらいならば、付き合いで交流があるので多少は彼らの考えや感じ方を理解できる。平均寿命が80歳ぐらいで4人に一人が65歳以上の老人天国の日本。仕事をしないで時間を余している老人が多いのではないか?

働いていれば体も心も健康も元気

田舎の老人は、田舎仕事をしていれば体も心も健康だ。体をいつも動かす機会があるシニアは元気だからだ。都会でも仕事をやり続けているシニアは体も心も若い。お付き合いがある70歳代のシニアは、忙しく中小企業の経営者支援をしている。話をしても時代について行っている。

80歳代の人とはあまり接点がないので彼らがどのような考えで生活を送っているかはわからない。15年の差は大きい。これから老人の世界に入っていく私は、このブログサイトで老人の世界を自分の視点で描いていきたいと思っている。インターネットで情報発信ができる老人が増えれば、老人たちが何を感じ、考え、生活を送っているかがわかるようになる。

健康を一番気にする高齢者

健康な老人の生活感は、病気がちな老人とは違う。持病持ちの老人が増えてくるが、普通の生活が出来る環境で生活が成り立っているならば、健康な老人とさほど違わないだろう。自分で考えてやりたい事が出来る自由を持っている。

今日、大腸内視鏡検査の予約で病院に行ってきた。病気を抱えた老人たちでいっぱいであった。家族に付き添えられながら診察の順番を待つ老人たち。病院はいつ来ても長居をしたくない場所だ。病気できているのではないので何も不安は無かった。大腸内視鏡検査は、良いタイミングであったと思っている。

検便で陽性になった事は、60歳代に一度検査しておけと神様が手配してくれた事であると感じている。前回の検査から8年が経過している。大腸ガンは60歳代から70歳代に発症しやすいと言われているので65歳の今検査するのはちょうど良い。 結果は偽陽性であった。

老人は、絶えず、自分の健康との戦っている。持病を持っているシニアほど健康に意識が行く。また、諦めで健康を無視した生活をする老人たちもいる。ほとんどの老人は、自分の健康状態を改善しようとしている。 私の世代、60歳代は健康意識が高いのではないだろうか。足腰を鍛えるトレーニングをしている人が多い。

60歳代はまだ体力も気力もあるので健康寿命を延ばす生活の改善がやりやすい。健康関連の知識も増えている。人間ドックを定期的に受けるシニアも増えている。自治体もシニアの健康予防に力を入れて啓蒙活動をしているので健康意識が高くなっている。

70歳代から80歳代の元会社員たちは、年金リッチと言われる世代である。生活面でお金に困る事はないのではないか。私の世代、60歳代は年金だけで生活が成り立たないかもしれない。仕事をしながら老後の資金を貯め続ける必要がある。仕事を継続できればそれに越した事はない。 

健康で元気な老人は社会に繋がり続けたい

健康な老人は、仕事を見つけて社会に繋がり続けたいと願っている。年金生活で暇な時間を子供のように遊びに夢中になる老人は少ない。人生経験豊かなシニアが子供のような遊びをすることで満足が得られるはずがない。遊びだけでは、社会につながれない。もう一度社会人として自分の立ち位置を確保するには、仕事を見つけて働くしかないと感じているシニアは多い

私は、自営業者であるので自分の仕事を持っている。いつも、新しい仕事を探している。時代に追いついて行きたいという願いが強くある。時代に置いてきぼりになると体力も気力も置いてきぼりになり、世の中から自分の存在を抹殺される。老人たちは社会での自分の存在を自覚して生きて行きたいと思っている。

自分で出来ることを見つけて毎朝近くの公園のゴミを拾っている高齢者達がいる。社会とのつながりは自発的な行動で作られると思っている。起業して小遣い稼ぎをするシニア、NPO団体でボランティア活動をする定年退職者たち、趣味を生かした自発的な活動をする老人たちがいる。

誰かを、何かを待っているシニアは社会とのつながりは難しい。何かアクションを自発的に起こさない限り、社会は声を上げない老人を消え去っていく。

結論

老後の生活は老人になってみないと分からない。60歳代、70歳代、80歳代、そして、90歳代以上で老人の生活は違っている。65歳の私は70歳代のシニアまでの生活はある程度理解できるが、80歳以上の老人のことは分からない。老いてくれば来るほど自分の健康が第一になってくる。時代に追い付きたいと頭で思っているがその願いが行動に移せないでいるシニアが多い。

社会は自発的に何かアクションを起こせないシニア達の存在を消していく。長生きをしても老後の幸せは本人次第。どんな老後の生活を楽しみたいかで決まる。