週末はいつもドリップコーヒーを夫婦で飲んでいる。平日はインスタントコーヒーである。ドリップコーヒーとインスタントコーヒーの味の違いは確かにある。私はコーヒーマニアではないがコーヒーを飲む事が多い。仕事場としてスターバックスを使っているのでコーヒーは仕事の友になっている。

週末は家内よりも早く起きてドリップコーヒーを作り、静かな自宅の中でコーヒーの匂いを嗅ぎながら心に静寂という栄養を与えている。何も考えることなく、コーヒーの香りだけを楽しむ時間は一瞬だが邪念を頭から追い払ってくれる。

日曜日の朝、1杯のドリップコーヒーは精神的な栄養を与えてくれる。私と同じようなことをしているシニアがいると思う。平日の心の疲れを癒やすために。

デパート業界は、時代の変化について行っていないためか業績が年々悪くなっている。三越伊勢丹ホールディングスは、業績不振を解決するために新しい体制で立て直しを図ろうとしている。人件費削減は、どうも、避けて通れないように見える。50歳代、60歳代の経験を積んだベテランのデパート運営社員がリストラの対象になるだろう。ひょっとしたら、40歳代もその対象になるかもしれない。

パルコ、西武、丸井などのデパートも業績不振で売り上げを下げている。一番消費する若い世代がデパートで製品を購入しないためだろう。多くの若者は、インターネットショッピング(スマホ経由でショッピング)で直ぐに欲しい品物を買える世界に流れてしまった。

時代の流れについていけていないデパート業界は、身を軽くして新規ビジネスを展開するしかないだろう。若者世代にアピールするショッピング環境をもっと積極的に展開するしか生き残る道が残っていない。

身を軽くするには人件費削減しかない!

手元供養が高齢化に従って増えている。それに追従して生前にお気に入りの骨つぼを購入するシニアも増えている。購入者の年齢が70歳前後だという。70歳近くになると自分の寿命が短いという事を強く意識してくるのだろうか。

62歳の私には、まだ、その感覚が無い。

自分が他界した後の事を自分は気にするのだろうか。この世界から消えて無くなる=生きている人の意識から消えていく。どんなに気に入った骨ツボに入れられても人々の記憶から消えていけば意味がない。生前の自己満足でしかないのではないか。そんな思いがある。

未知なる世界への旅たち

義両親(妻の両親)が夫婦そろって同じ老人ホームに入居して義父は2年、義母は1年が経過した。二人とも老人ホームの環境に慣れたようだ。月に1度面会をしている。自宅に近い場所にある老人ホームであるので時々頼まれる買い物を自動車で届けることが月に2回ほどある。老人ホームに代行させると余分なお金が発生するので私たち夫婦がやっている。

老人ホームに義両親が入居してくれたおかげで私たち夫婦の介護に掛ける時間と労力が80%ぐらい軽減した。今やっていることは(1)面会と(2)買い物代行だけである。自宅には老人ホームのスタッフから義両親のやらかした出来事を逐次知らせてくれる。その度にこちらで判断したり、施設にお願いしたりする手間が発生する。

老人ホームは介護で一番大変な見守り、生活活動のお世話、食事、入浴、健康、掃除洗濯などをやってくれる。その分高額な費用が発生するが、義両親のお金で賄っている。義父は96歳、義母は93歳。二人とも100歳まで生きられるか定かでないが、既に平均寿命を超えている。

義両親の様子は面会時である程度わかる。顔色、会話、体力、健康状態、精神状態などは対面すれば読み取れる。時間の経過で驚くような事が起きる。それが私たち夫婦の不安材料になる。

NPO団体のグループ定例会に参加したときに感じた事が有る。平均年齢72歳のNPO団体のメンバーは、何を求めてこのNPO団体に参画してくるのだろうか。220名以上のメンバー全員がアクティブにNPO団体の活動に参加していないが、一部のメンバーはこの団体の活動を生き甲斐にしている。

当時62歳の私は、他のメンバーから「若いねぇ~!」と言われるぐらいだ。60歳代の私と70歳代のメンバーでは、見た目も体の動きも相当違いがある。

だが、この団体での活動を生き甲斐にしている70歳代の人たちは、どう見ても現役の会社員のようだ。見ていて羨ましい。私は、本業があるのでNPO団体の活動には深く入れない。定例会に参加して自分で取れない社会の情報を得ているくらいだ。

70歳を過ぎたらどこに自分の居場所を置くか、NPO団体を探して顔を出して違った世界を味わうのも手である。

最近のコンビニでは下着が売られている。私のコンビニのイメージは、飲食類、お菓子、文房具が買えるお店という感じであった。今では、生活で必要な物はほとんど買える品そろえだ。男性、女性用の下着などは、1000円以内で買える。女性用ショーツは、700円台。男性用パンツは、900円台。私も緊急時の旅先で買った事がある。

ただ、販売されている下着は、シニア向けではなく若者向け。種類とサイズが限定されている。

老いて来ると「希望」という言葉が心から消えて行く感じがする。希望がある生活をしていれば、毎日の生活に張り合いが出てくる。今の生活に張り合いがある方ならば、きっと、自分の人生に希望が見えているのだろう。

一つでも良いから希望を見つけられれば、その希望を実現するための一歩が踏み出せる。

希望は人生の目標になる。足が筋力の衰えで不自由になっている老人ならば、足の力を元に戻したいという希望があるはずだ。足の力を元に戻したいという一つの希望を実現させるために意識を集中させ、今の生活をその目標に向けて変えて行くと毎日の生活に張りが出始める。

人生に一つでも生きる目標があれば、老後の生活に変化が生まれる。

仕事をしない老後の生活設計が出来ている65歳のシニアならば、起業、再就職のどちらを選択しても心配する必要はない。仕事をしない老後の生活は、日中の時間の使い方が問題になる。

暇な時間を如何にして楽しめる時間に変えるかである。

仕事をしていれば、そんな事を心配する必要はない。多くの65歳シニアは、今までの生活ルーチンを変えない再就職を求める。または、起業を検討する。再就職先は簡単には見つからない。簡単に見つけられるのは、アルバイトやパートの仕事である。

アルバイトやパートの仕事も70歳を過ぎると年齢制限が出てくる。シニア向けの仕事は、3K(きつい、汚い、危険)の仕事が多くなる。それが嫌で起業に挑戦するシニアもいる。

起業、再就職のどちらを選ぶにしても10年先の75歳の生活をどうするかをイメージしておくと良い。10年先の自分の生活はどんなライフスタイルになっているかをイメージできれば、それを達成するための準備が今から出来る。

義父宅にある庭が草で占領されていた。この30年近く草取りはやっていなかったので草取りを10分ほどやった。草取りをやって分かったことは、足の筋トレになるという事であった。

自宅に庭がある人は、足の筋トレ目的で草取りを毎日10分ぐらいやるべきだ。その時のやり方がある。しゃがんではだめだ。必ず、中腰の姿勢で立ちながら草取りをする。この姿勢で草取りをすると必ずひざ上の筋肉を使う。太もも全体の筋肉も強化される。

唯一の欠点は、中腰の姿勢を長くしていると腰が痛くなることである!

70歳過ぎになってもお金を貯めている老人たちが多い。本当にそれで良いのだろうか。将来の老後不安がトリガーになってお金を貯めているのだろうが、お金は使うタイミングを逸するとまったく意味をなさなくなる!

老人になるとお金を使う機会が少なくなる現実があるが、使いたいと思ったときに思いっきり自己満足が行く使い方をすべきではないか。

70歳を過ぎれば、いつ神様からのお呼びがかかっても不思議ではない。その時、多額のお金があると使い切れないで残り、相続税で国に持っていかれる。 または、子供や孫に相続される。本来は、自分のために使うはずであったお金がだ。

自分が知る祖先は、祖父祖母、両親の2世代ぐらいだ。祖先のお墓は田舎の実家にある。今年も年1回の墓参りに行く。墓石が田舎の実家近くのお寺にあるから横浜から墓参りに行くことになる。分家の私は、私独自のお墓を持つ必要がある。私のお墓をどこに設置するかで子供たちの墓参り先が決まる。

お墓の継承者がいる場合は、墓石のお墓が良いという。経済的に難しい場合は、永大供養墓という選択がある。私たちの子供たちの感覚からして墓参りという感覚があるだろうか。時代は、永大供養で人気な手元供養に向かっているように感じる。実家を離れて分家した人は自分の墓をどうするかを考えねばならない。

墓参りに行くという習慣が変わりつつある。

「シニアの仕事と収入」で検索してみたら、アルバイトやパートを検索できるサイトがリストされた。いくつかの仕事サイトを眺めてみたが、心が動くような仕事は見つからなかった。シニア向けの仕事は、検索では見つからないと感じた。

自分が住む地域で人手がいる仕事を自分の目で探してみるのが一番良いのではと思っている。時給などに優先順位を置かないで「こんな仕事は面白いのでは・・・」、「やってみたいと思う仕事・・・」という視点で探してみる。

検索サイトに掲載されている募集の仕事は、多くが仲介業者が入っている。これを避けて仕事を探すには、スタッフ募集のチラシがお店に貼られたところに直接申し込むことだ。

オフィスワークを望むならば、自分が得意とするスキルでウエブ検索するしかない。お店で働く仕事は、どこでもスタッフ募集をしている。一番興味がある業種のお店で自分が出来る仕事を探すのがおすすめだ。

小さい子供を育てる若奥様たちは、自宅で何かお金を稼げる仕事が無いかをいつも探している。私がインターネットで遭遇した30歳代の若奥様は、ブログの広告収入で自分の会社を設立してしまうほど成功している。月収が100万円から180万円ぐらいある。

当然、ご主人の給与を遥かに超えている。

そんな彼女の広告収益ビジネスの生き様を語ったブログを時々読んでいる。

シニアが働けなくなった時、自宅でお金を稼ぐ方法としてブログに貼り付けた広告で生活費を稼げる。簡單ではないが、諦めないで地道に学んでいけば稼げる。彼女のブログを読めばその驚きの展開が読み取れる。誰もがそうなるという保証はないので悪しからず!

新しい広告収益の稼ぎ方

2017年5月7日の朝刊朝日新聞にこんな求人募集広告があった。月給は、19万円から。契約社員から始まり正社員登用と書いてある。高齢者が応募できるが、体力というか、体調管理が要求される仕事だ。IMG 20170507 085802 R

短期的にお金が必要な高齢者で体調管理が上手く出来る方ならば、おいしい仕事だろう。

おいしい仕事はどこかに無理がある!

シニアが起業する時は、博打的な起業をしないこと。これが鉄則。シニアは年齢的にやり直しが効かない。大きな金銭的な負債は、老後の生活を狂わす。もし、多額なお金が先に出るようなビジネスをシニアが始めるならば、失敗しても自分の生活に穴があかない経済的に余裕があるシニアが行うべきだ。金銭的に余裕がないシニアはそのようなビジネスをやるべきではない。

シニアの起業は先にお金が入ってくるビジネスモデルで始める。その意味合いでは、サービス業が一番良い。多くの大企業OBシニアは、中小企業向けの営業コンサルタントサービスや顧問サービスをやっている。IT系のエンジニアは、私のようなウエブサービスで日銭を稼いでいる。いづれも、先にお金が入ってくるビジネスモデルだ。先にお金を投資するにしても少額で済むビジネスに限る。

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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