シニアの「お金をかけない遊び方」とは?

遊びにお金をかければかけるほど面白い体験ができるとは思えない。感じ方には個人差がある。お金の問題ではない。シニアは若者たちよりも長く生きているので若者たちが経験したことがない面白い遊びを味わっている。遊びの定義は人によって違うので一概にこれは遊びとは言えないものもある。

仕事が遊びと言っているシニアがいる。自分の足で歩く旅を遊びだという老人。高齢者の遊びはその人の生活環境でお金のかかり方が違う。最近は民放のテレビ番組が面白くないのでストリーミングビデオ(ネットフリックス、WOWOW、ディズニープラス、プライムビデオなど)を楽しむシニアが増えてきている。

映画好きなシニアはストリーミングビデオと映画館をうまく利用して平日の午前中に映画を楽しんでいる。好きな事が必ずしもお金がかかるとは思えない。風俗通いや酒飲みのシニアは別。お金をかけないで楽しめる遊びは足元に転がっている。

楽しい時間を過ごせれば、それが「遊び」になる!

暇で元気な老人が3つの事をやれば幸せになる

仕事をしていない老人、シニアが大勢いる。健康障害もなく元気な高齢者たちだ。ただ単に仕事がないから、または、もう働きたくないからという理由が多い。こんな老人たちは、暇な時間を無駄にしている場合が大半だ。私を含めて年齢が60歳以上になると何か新しい事を積極的にやろうという気が起きない。新しい事を学ぶのが面倒になる。出来るならば、今までの経験を活かすことで何かをやれれば良いと思っている。

暇で元気な老人が仕事をしないで時間を浪費する生活に入ってしまうと社会とつながって何かをやるという機会と気持ちが生まれてこなくなる。人間は、楽な方に楽な方に自然と導かれるからだ。暇をつぶす(Kill time)という言葉がある。時間は、「命」という価値を持つ。貴重な命という時間を無駄に使うのはもったいない。

自分に与えられた時間という命をもっと満足行くように使えないか考えてみたい。

時間は命

好奇心でChromebookを使い始め、新しい事に挑戦する

私が新しい事に興味を持つときは、好奇心が先に来る。好奇心の熱が高くなると動き出す。6年ほど前からChrome OSで稼働するChromebook(クロームブック)パソコンに好奇心を抱いていた。最初にASUS Chromebitというスティック型のChrome OS稼働の端末を1万円前後で買ってみた。

ChromebitはテレビにHDMIコネクターをつなげてテレビをモニターにして使う。これを使ってChromebookパソコンのように使おうとしたのだが、パソコンのように使うにはキーボードとマウスが必要になった。その上、キーボードとマウスを使うような距離でテレビ画面を見るのが辛かった。

結局、Chromebookパソコンのような使い方が出来ず、本命のChromebookパソコンを買う事になった。好奇心が先にあり、好奇心経由でアクションが起き、段々と興味が大きく育つ。

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69歳になった今、仕事で使うパソコンは全てChromebookになった。好奇心で使い始めたChromebookがWindows PCを使う事を辞めさせた。

好奇心でChromebookオフ会に参加!

シニアとお金:キャッシュレス時代に向かうが適応できるのか?

65歳から年金生活とアルバイト生活を始めるシニアが多い。健康であるうちは、少しでも収入が年金以外からあるようにすることで日々の生活に余裕を生ませる事が出来る。困るのは、アルバイトも出来なくなる体になるときである。体力的に社会で働くのが辛くなる年齢になると年金生活だけになる。

年金収入と貯蓄で生活を始めると「節約」という言葉が日々の生活をコントロールし始める。お金について神経質になると同時に少なくなっていく金融資産に不安を募らせる。できるならば、お金を増やし無駄なことにお金を使いたくないと思う。

政府はマイナンバーカードや新紙幣の発行でできるだけ国民の金融資産を見える化しようとしている。マイナンバー制度が施行される前は、「タンス預金」の話題で世間が騒いでいた。お金がある人は「タンス預金」ができるのだが、「タンス預金」は新紙幣の発行でマイナンバー制度導入前のお金が新紙幣に替えた途端に意味をなさなくなる。

アフターコロナの社会はデジタルタランスフォーメーション(DX)に向かう。特別定額給付金10万円の支給が素早く出来ない政府のシステムでアナログ的なやり方に国民が不満を持ってしまった。それを解決するためにお役所の作業をDXしようと動き出している。海外ではFAXでの情報伝達は時代遅れで使われていない。日本のお役所ではまだ現役である。

お金はできるだけデジタルキャッシュでと政府と社会は動いている。スマホがないと何も買えない時代が今にも来そうだ。シニアがポストコロナの時代を生きて行く上で生活のデジタル化は避けられない。現金はなくならないが、キャッシュレス決済をする場面が多くなる。

下北沢駅近くにあるベトナム料理店に入ったら、テーブルにメニューがない。あるのはQRコードが印刷された1枚の紙である。スマホでQRコードを読み込ませてウエブでメニューと注文をさせている。スマホやQRコードの使い方を知らないシニアには利用できないベトナム料理店になっている。

シニアは手で触れる、目に見える実態のあるものを好む。しかし、これからの時代は目に見えないものを信用する決済に慣れなければならない。

70歳代の夫婦の話題は旅行、健康、終活に向けた新しい生活

通電車の中で見かけた70歳代の夫婦。私たち夫婦60歳代とは風貌が確かに違う。私たちよりも年寄りに見える。当たり前な事だが、見え方には個人差がある。この70歳代夫婦は年齢なりの年寄りに見えた。遅い出勤時間であったため、電車の中は老人たちが多かった。夫婦でお出かけと言う感じだ。

元気で外出が出来る老夫婦は幸せである。70歳代で認知症になり老人ホームの中でしか生活が出来ないシニアが多い。老夫婦で外出を楽しめるならば、大いに楽しむべきだろう。電車の中で見た70歳代の夫婦は、健康そうで元気な印象がした。向かいの席に座った若いお母さんとその幼児に夫婦の目が留まっていた。

幼児に触れる機会が少なくなった老夫婦は幼児の可愛さに引き付かれる。高齢者は日頃幼児と一緒にいる機会が少なくなっている。孫たちと会う機会が沢山あれば、孫の世話という仕事が生まれる。孫がいればという前提であるが、日々の変化を孫の成長から学ぶ事ができる。

私たち夫婦が70歳代になった時はどんな風貌と生活になるだろうか。仕事から離れて時間を好きに使える年代である。残された時間は限られる。ただ、どれだけ長く生きている時間があるか分からないだけ。それだけに「今」を最大限に楽しむことをすべきと思っている。

涙を流したいシニアのための本「株式会社タイムカプセル社」By 喜多川 泰

私はサイエンスフィクションが好きである。この本もSFかと思ったが、そうではなかった。小学生、中学生の頃に10年後の自分宛てに手紙を書いて校庭の何処かにタイムカプセルとして埋めた経験がないだろうか。この本はその手紙を10年後に届けるサービスをする会社の出来事を描いている。

読み進んで行くうちに何故か涙が出始める。目の潤いをなくした私にとって恵みの涙になった。老いて来ると感動で涙が出ることがほとんど無い。お涙頂戴という機会が少なくなった。そんなシニアは私だけではないと思う。暇な老後を感動することなしに過ごしている方は是非この本を読んでもらいたい。

暇な時間が有意義に使われることは確かである。


10years later

感動する本をたくさん読むと目の潤いが戻ってくる。心の乾きも涙の潤いで癒やされてくる。私の読書習慣は本を無性に読みたくなる時期と何も読まない時期が交互にやってくる。読みたくなると一人の作家の本を立て続けに読み出す。もう、次に読む同じ作家の本を図書館で予約している。

一度感動で涙が出てくるともう一度感動したいと思うのは自然だ。

長生きのコツは何ですか?

テレビ番組で時々出てくる90歳以上の元気な老人たち。レポーターが決まって聞く質問がある。「長生きのコツは何ですか?」

誰もがその回答を待ち望んで聞いている。人によって回答はまちまちであるが共通の要素が浮かび上がってくる。でも長生きのコツを知っても実行し続けなければ意味がない。最終的には自分の運命を自分で良くすることができるかどうかである。

長生きの秘密を知って、それを実行できる人とそうでない人で個人差が出てくる。どんなに頑張っても運命という不確定要素が絶えず存在する。それを飲み込んで割り切って生活をするしか無い。

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60歳定年退職後に惨めな老後を送りたくなければ何をするのか?

60歳定年退職後を会社に頼り続けると惨めな老後が待っている。会社は古い歯車を新しい歯車に変えていく。この流れは誰もが事前に知っている。65歳まで会社が再雇用してくれるから取り敢えず安心だと思っているシニアは大間違いである。65歳で再雇用を終えた先輩社員に会いに行くべきだ。彼らの老後が幸せな老後の生活になっているかどうかをまず確認すべきである。

65歳を過ぎても活発に活動している先輩を何人見つけられるか。数は非常に少ないはずだ。活発に社会で生きているシニアは、60歳定年退職時に新しいことに挑戦している。5年後にその果実を余裕で口に入れているだろう。

今、スタバでこの記事を書いているが私の隣には65歳過ぎのシニアが二人で老後の生活の話をしている。仕事は何をしているとか、老人ホームを考えているとか、運動は何をしているとか、健康はどうとか。聞いていると老後の生活の惨めさを感じる。

高齢者の稼ぎ方:ごみ拾いでお金を稼ぐにはどうするか?

朝、自宅から駅に向かって歩いていると数人の老人たちが公園や歩道に落ちているゴミを拾っていた。多分、老人が出来ることとして環境美化の活動をしているのだろうと感じた。自分たちが住む地域コミュニティーをより住み易くするには自分たちで環境を良くする行動が必要だと考えての事だろう。

私は高齢者の自主的な環境美化運動は肉体的な健康と精神的な安定に貢献すると思っている。朝起きて体を動かす目的があり、ゴミで散らかった公園や歩道が綺麗になって行くのが分かるからだ。高齢者が出来る範囲でやれる事を見つけて行動するのはアクティブシニアの特徴である。

ゴミがあるとゴミがもっと集まってくる。私たちはゴミが有る所にゴミを捨てやすいからだ!

老後の生活を楽しむためには何を準備すれば良いのか?

60歳を迎えて定年退職をすると自分の老後をどう過ごすかを考える。年金が支給される65歳までの生活と65歳以降の老後の生活の絵を描く必要がある。自分の老後を楽しむためには、与えられた時間をどのように使うかを決めないと老後の生活を楽しめない。

老後生活を楽しむには色々な事前準備が必要になってくる。その前にこんな事を知っておく必要がある。

  1. 60歳を過ぎた頃から体に老化現象が起きてくる
  2. 70歳を過ぎる頃から足腰の筋肉量が失われ体を自由に動かすことに支障をきたす
  3. 運動不足とタンパク質不足で体が枯れ始めるか、必要以上の贅肉がつき始める
  4. 70歳頃から体の免疫力が急激に落ちて思いもよらぬ大病に成りやすい

老後の生活を楽しむための大前提は体力と健康である。普通の生活が自宅で維持できる体力と思いがけない病気にならないための健康を維持することで今まで通りの生活を楽しめる。1年1年が過ぎて行くたびに体と健康は衰えていく。その衰えを遅らせることで残りの人生を不自由にさせない。